BECS(以下、当社)は、機内誌「翼の王国」を原料として、“まるでプラスチックのように柔軟に成形ができるアップサイクル紙素材” 「あっぷるん」を、ANAホールディングス様と共同開発いたしました。「あっぷるん」素材の開発プロジェクトは、ANAグループ様の社員提案型のビジネスコンテストで採択され、「世の中の“もったいない”を減らしたい」という、客室乗務員の想いから生まれたプロジェクトです。
「あっぷるん」の原料となるのは、毎月発行され、世界中を旅し終わったANA様の機内誌「翼の王国」。素材原料は、機内誌を粉砕して回収した植物繊維を独自の配合技術(当社特許出願技術)により再生させました。素材原料は、紙由来のため石油由来の樹脂不使用ですが、汎用的なプラスチック成形機に投入するとプラスチック原料と同じような変化をするため、プラスチック同様さまざまな形に成型させることが可能です。仕上がった製品の手触りも、プラスチックのようになめらかな質感で、世界初の素材となります。
使用後は、既存の古紙回収のリサイクルフローに適応する素材のため、リサイクル性も高く、紙の廃棄量の削減と使い捨てプラスチック製品の代替素材として、プラスチックの使用量も削減する大きな可能性を秘めた素材です。
お客様とともに世界中を旅した雑誌「翼の王国」は形を変え、新素材としてもう一度帰ってまいります。当社は引き続き、持続可能な社会の実現とSDGsへの貢献を目的とした取り組みを推進してまいります。